妊娠中に育毛剤を使用する際の注意点について

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育毛剤を使用していると赤みやかゆみなど、副作用が出てくる場合があります。それを不安に思う人も多いことでしょう。とくに妊娠中の女性は、胎児に影響がないのか気になるところです。

ここでは妊娠中に育毛剤を使用する際の注意点についてまとめています。

妊娠中の女性は育毛剤を使えるのか?

女性の薄毛といえば、これまでは主に女性ホルモンの分泌が減ってくる40〜50代の女性に多くみられる症状でした。しかし、最近では20〜30代の若い女性にもみられる現象で、育毛剤を使用する女性も増えてきています。これは、食生活の偏りや過度なダイエット、あるいはカラーリングやパーマなどで髪へのダメージを与えたり、間違ったヘアケアにより起こったりしています。

一方で、妊娠中の初期や産後まもなくのころにかけて、髪の毛が大量に抜けてしまうといった悩みをもつ女性は意外と多いものです。妊婦さんはホルモンのバランスが乱れたり、つわりの影響で栄養が不足したりして薄毛になることがよくあります。これは女性特有の症状です。

こうした症状に対応するため、育毛剤を使用して髪をもとのとおり伸ばしたいという欲求は当然生じるものでしょう。ですが、そもそも妊娠中の女性が育毛剤を使っても大丈夫なのでしょうか?

妊娠中の育毛剤使用には注意が必要

女性が妊娠すると、体内では黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌が増加します。これはお腹の中の胎児が成長しやすいように必要な栄養を体内に蓄え、子宮内部の状態を整えるはたらきをもつためです。

このホルモンはとくに妊娠中の初期に多量に分泌されるといわれ、出産が終わると急速に減少するという性質をもっています。髪の毛の成長を手助けするとともに、生え変わりのサイクルに関わるホルモンなのです。ですから、ホルモンの変化によって、抜け毛といった症状が生まれやすくなるわけです。

妊娠中の女性が育毛剤を使うこと自体は、とりわけて禁止されているものではありません。けれども、妊娠中に育毛剤を使用する際にはいくつかのことに注意を払う必要があります。

妊娠中の女性が使ってはいけない育毛剤

妊娠中の女性が育毛剤を使う際は、自分自身はもちろんなのですが、一番に胎児の体に影響が出ないように気をつけなければなりません。そのためにも、育毛剤の選び方が重要になってきます。次に掲げる育毛剤は、副作用のリスクも高くなるので妊娠中の女性は使用しないようにしましょう。

男性用の育毛剤

医薬品として流通している育毛剤のなかには、妊娠中の女性が使用することで有効成分が胎児にも吸収されてしまうおそれのあるものが含まれています。とくに、男性型脱毛症(AGA)に対応した育毛剤などをあやまって使用してしまうと、女性には効果がないばかりか、深刻な副作用に悩まされることになるのです。

具体的には、プロペシアやアボルブといった内服タイプの育毛剤が挙げられます。これらの有効成分であるフィナステリドやデュタステリドを妊娠中の女性が体に取り込むと、生まれてくる子どもに生殖器関連の奇形をもたらす危険性があります。

たとえ服用しなくても、皮膚に触れただけでも体に吸収されてしまうほど恐ろしくも危険が伴う育毛剤です。ご主人が使用しているという妊娠中の女性は、育毛剤が肌に触れないよう注意しましょう。とくに、海外で流通している有効成分の量が多いものについては取り扱いに、より注意することが肝心です。

妊娠中の女性も知っておきたい薄毛と男性ホルモンの関係
男性ホルモンのテストステロンが体内の末梢組織で、強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換されると、薄毛を引き起こす原因となります。このとき必要となる酵素が5αリダクターゼで、AGAに有効とされる育毛剤はこの酵素の生成を阻害します。

つまり、男性ホルモンの働きを抑えることで、薄毛の改善につながるのです。

妊娠中でなくてもこのタイプの育毛剤の使用は気をつけた方がいい?
男性ホルモンの働きを抑えるということは、ホルモンバランスの乱れを引き起こすので、副作用も発現します。そのひとつとして、精子数の減少と精液の減少が挙げられます。

精子数が減少するということは、妊娠の確率も減少してしまうことにつながりますし、不妊症の原因ともなり得るのです。妊娠中の女性はもとより、妊娠を希望されるご夫婦であれば、ご主人にはプロペシアやアボルブといった育毛剤の服用は控えて頂いたほうがいいでしょう。

添加物が多く含まれる育毛剤

胎児は母体からさまざまな栄養や成分を取り入れています。もし、妊娠中の女性が使用している育毛剤の中に、赤ちゃんの体に悪影響を及ぼす添加物が含まれていたらどうなるでしょうか?

とくに、以下のような成分が含まれている育毛剤は、妊娠中であれば極力使用を避けるべきです。

合成保存料
肌への影響などアレルギーを引き起こす可能性があります。
界面活性剤や鉱物油
シャンプーなどによく含まれている成分で、育毛剤にも使われています。妊娠中の女性が過剰摂取すると、皮膚の呼吸に支障をきたすなどの影響が出たりします。
着色料
遺伝子を損傷する恐れがあるようです。妊娠中の女性が安心して使えるように、着色料不使用の育毛剤も多く発売されています。
香料
たかが匂いかもしれませんが、されど匂いでもあります。大人でも強すぎる香りで体調を崩してしまうこともあり、ましてや赤ちゃんにはなおさらよくありません。

妊娠中の女性が選ぶべき育毛剤とは?

それでは、女性の薄毛に対して効果がありながら妊娠中でも安心して使える育毛剤とは、どのようなものでしょうか?一つには、必ず女性用の育毛剤を使うということです。男性と女性とでは体の構造も違いますし、同じものを使っても体への影響度はまるっきり変わってきます。決して男性用は使用しないようにしましょう。

もう一つは、妊娠中の女性だからこそ、無添加商品など体にやさしい成分でつくられた育毛剤を選ぶべきです。自分自身の体をいたわることは赤ちゃんをいたわることに通じます。母親としての自覚も含めて、妊娠中に育毛剤を使おうと考えている女性にはぜひ肝に銘じておいてほしいところです。

以下に、妊娠中の女性におすすめの育毛剤を取り上げてみました。購入する際の参考にしてみてください。

商品名 特徴 定期購入価格 (税抜)
ベルタ育毛剤 53種類の天然由来成分を配合した無添加ナノ育毛剤。 3,980円 (2回目以降4,980円)
ミューノアージュ 妊娠中の女性にはうれしいアルコールフリーの設計。無添加で養毛剤と育毛剤をセット。 3,685円 (2回目以降5,656円)
マイナチュレ 3種の育毛成分と11成分の無添加にこだわった育毛剤。   980円 (2回目以降4,457円)
CA101 30種類ものハーブを使用するなど美容・保湿成分が豊富な育毛剤。 3,360円 (2回目以降4,760円)
長春毛精 和漢植物12種類を配合した無香料・無着色の育毛剤。 1,000円 (2回目以降6,000円)

育毛剤を使っても、なかなか薄毛が改善しない場合もあります。妊娠中や産後一年たっても、なかなか髪の毛が元に戻らないようであれば、医師に相談するようにしましょう。

育毛剤が決まったらこれも実践しよう

女性の薄毛は主に女性ホルモンによって左右されます。妊娠中はお腹の赤ちゃんを守るために母性が働くことで、女性ホルモンが増えて抜け毛が減ります。しかし、出産後は逆に女性ホルモンが減って産後脱毛などが起こってしまうことがあるのです。

妊娠中の初期段階や出産直後は、とくに女性ホルモンが減るなどで体調を崩しやすくなります。育毛剤の使用と併せて、以下のことも日常生活に取り入れてみましょう。

食生活から女性ホルモンを強化

女性用の育毛剤の多くは、栄養面を改善するものが含まれています。たとえば、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンなどの成分が低刺激でマイルドに配合されていたりするのです。

妊娠中の初期だけでなく出産後も、女性ホルモンをいかに増やすかが重要となります。育毛剤に頼るだけでなく、体の内側から女性ホルモンを出しやすくする食材や似た働きをする大豆イソフラボンを摂取することも効果的です。

とくに大豆製品には大豆イソフラボンが豊富に含まれています。豆腐や油揚げ、納豆といった食材を積極的に摂取するよう心がけるとよいでしょう。

睡眠など休養をしっかりとる

妊娠中や出産後は、心身ともに不安定になりがちです。育毛剤の効果を高めるためにも、十分な睡眠時間を確保してしっかりと休養を取りましょう。なにも決まった時間でなくてもよいのです。

家事の合間にちょっとした昼寝をするのもよいでしょう。心身がリラックスすれば女性ホルモンの分泌もよくなってきます。

ツボ押しマッサージも有効

妊娠中の初期や出産後に、女性ホルモンが減るのを完全にストップさせるのは難しいことです。けれども、工夫次第でホルモンのバランスを整える可能性もあります。育毛剤を使うときであれ、使わないときであれ、頭皮マッサージは効果的です。

ツボを押しながらマッサージをすることで、血流がよくなって頭皮環境の改善につながってきます。さらにリラックス効果でホルモンの分泌が促されることも期待できます。

妊娠が原因で薄毛になる?

妊娠が原因で薄毛になることはあります。ただこの状態がずっと続くわけではありません。妊娠中でも後期になると、ホルモンバランスが落ち着くので髪の毛がもとに戻ってくることが考えられます。そうなれば、育毛剤のお世話にならなくてもすみます。

また、出産後も一時期ホルモンバランスが乱れて薄毛になる事はありますが、すこし時間がたてば元に戻るので心配はいりません。だいだい一年もすればほとんど元通りになります。

あまり薄毛について悩み過ぎるとかえってストレスになって髪の生育にもよくありません。育毛剤を手放せなくもなってしまいます。妊娠中はストレスは厳禁ですので、気分転換を心がけて楽しく過ごすようにすることが大切です。

また高齢出産の人はホルモンバランスが悪く、妊娠中に薄毛になった場合に元に戻るのが若干遅い傾向はあります。そうなると育毛剤を使用しても効果が現れにくくなります。そのようなケースでは、栄養と休息を十分に取るようにこころがけたいものです。

 

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